〜 宗務所からの報告 〜
京浜教区檀信徒研修道場(5/24〜25開催)
開催日: 2014年05月24日
京浜教区主催の第三十一回京浜教区檀信徒研修道場が、五月二十四日(土)、二十五日(日)に、大本山池上本門寺(酒井日慈貫首)で開催され、檀信徒ら五十余名が参加した。
午前十時半より、大堂にて京浜教区長・東京都南部宗務所長・石井隆康師(目黒区立源寺住職)を導師に開講の法味言上。続いて朗峰会舘に会場を移し、池上幸保全国檀信徒協議会長の挨拶の後、研修が始まった。
テーマは「一泊修行」。日常生活を離れ、初夏の本門寺に参籠して、法華経とお題目の修行を体験してもらう。その一環として、まず数珠のかけ方から、合掌の意味や作法などの所作指導が行われ、食事の配膳や後片付けも参加者で分担する。
初日は午後に高座説教と写経を行い、夜は本殿にて唱題行に励む。戸澤宗充師(一華結社教導)の琵琶を用いた独特の高座説教に、参加者は深く感激しながら耳を傾けていた。
夕食後の唱題行は、キャンドルアーティストによって、色や大きさの異なる様々なキャンドルが堂内に灯され、幻想的な雰囲気の中で行われた。終了後、「とても静かな気持ちで初日を終えることができました」と、穏やかな顔で自室へ戻っていく参加者の姿が印象的だった。
二日目は四時半に起床し、本門寺の朝勤に参加。続いて大坊本行寺(中野日演貫首)において大祈祷会が行われ、その後池上本門寺の山内寺院を僧侶とともに唱題行脚し、無事に一泊二日を終えた。
参加者の一人は、「最初は修行の多さについていけるか不安だったが、沢山のことを体験できてとても良かった」と満足した様子で会場を後にした。
今回は中学生を始めとして、参加者の年齢層は幅広く、年代を問わず、多くの人がお寺での生活や修行に対して関心を寄せていることを実感できた研修道場だった。
(古河通信員)