27年夏 女川仮設住宅支援活動
平成27年8月24、25日に宮城県へ東日本大震災被災地支援活動に行ってまいりました。南部社会活動部会は、東京教化伝道センターと協力し震災当時から継続的に支援活動を続けており今回で10回目を数えます。
今回の活動は今までと同じように女川の石巻バイパス用地仮設住宅を訪問して夏祭りのお手伝いをし、あわせて慰霊法要を行いました。仮設住宅は東西に自治会が分かれており、社会活動部会では東の自治会のお手伝いを致しました。23日の夜に先発隊が東京を出発し、24日の早朝には仮設住宅に到着して準備の段階からお手伝いをさせて頂きました。恒例となっている流しソーメンをするために仮設住宅の方たちと竹を使ってのコース作り、会場のテント設営、出店の準備を共に行いました。夏祭りでは、流しソーメン、ホタテやトウモロコシ、イカ等の焼き物、飲み物やかき氷、わたあめ、おにぎりなどが自由に食べられます。また社会活動部会でクレープ屋を開きました。高齢の方々のお口にも合うように、あんこ抹茶クリーム味の新メニューを用意していったところ、大変好評で即完売となり皆様に喜んで頂けました。地元の演歌歌手の方がコンサートを行ったり賑やかな夏祭りとなり、お年寄りから子供まで楽しんで頂けました。片づけを終えると集会場で懇親会を行い、思い々にお話をさせて頂きました。
翌25日には仮設住宅で慰霊法要を行いました。前日の楽しい時間とは違い厳粛な雰囲気の中法要を行い、御供養と共に復興の祈願を致しました。法要を終え、出発する際に住民の方たちが外に出てきて車が見えなくなるまで手を振って見送って頂けたのが印象的で4年間で築けた絆を感じました。その後女川町の町立病院などの慰霊碑ある場所や海などで御回向を行い女川での活動が終了しました。
夕方には東日本大震災慰霊法要並復興祈願法要を行う為、宮城県大崎市にある本還寺に移動致しました。御住職の加藤上人は、御自身の仙台市小名浜にて津波により御自坊が流失し、被災された方で、支援活動の際に御助力を頂きお世話になっているお上人です。加藤上人御導師の下厳粛な法要を行い、復興祈願の修法を共に行わせて頂きました。
震災から4年が経ち、復興に向けて動き出している所が見受けられます。女川町の中心部では鉄道が開通し、町全体を津波から守る為に大量の土砂でかさ上げする大規模工事が進み、周辺の高台は上部が切り崩され、住宅の建設が行われます。しかし、仮設住宅の方々の中には、経済的な面から復興住宅に入居できる見込みの立たない方が多数いることも事実です。同じ仮設住宅の中にも格差が生まれてきているのが現状で「ここは姥捨て山だから」と諦めの声も聞かれます。日々変化する被災地の現状を一側面から見ると復興に向かっているようですが、まだまだ手付かずのことも、問題も多くあることが実際に被災地の現状を目で見て、肌で感じることで分かりました。これからも継続的に活動していくことが大切であり、復興の一助になれればと思います。