写真は、3月11日に大本山池上本門寺主催、大森仏教会協賛のもとに営まれた、「東日本大震災追悼 届け、思い…」の様子。 当日は東日本大震災の一周忌の法要を行い、その後境内の大梵鐘を鳴らして追悼しました。追悼の鐘にはおよそ1200人以上もの人々が参加。その順番待ちには長蛇の列が生まれました。 鳴り止まない鐘の音を聞き、多くの人々が並ぶ光景からは、そこには参列者の被災地へ向けた追悼の気持ちと、「出来ることをしよう」という想いが伝わってきました。
修法師会「一日祈祷会」
2月8日(水)
南部修法師会では昨年度より新たに「大祈祷会」の開催を活動の一環に加えました。
2月8日、吉塚会長ご自坊の品川清光寺様を会場に「第1回 東京南部修法師会 大祈祷会」が行われました。
当日は15名の修法師が参加し、今にも雪が降り出しそうな鉛色の空の下、計4回の水行に身を清め、朝9時から夕方4時まで読経三昧、「東日本大震災」物故者への回向・早期復興の祈念・一般檀信徒へのご祈祷を行いました。
この「大祈祷会」の収益は南部宗務所を通じて被災地へお送りさせて頂きました。本年度も開催を予定しております。修法師に限らず多くの教師のご参加をお待ち申し上げます。
(田村完浩)
第36回京浜教区教化研究会議
2月17日(金)
本年は南部が年番となり、朗峰会館において開催。「自死」「高齢化」という、過去2回の京浜教研から続くテーマの一貫として、「ー貧困ーお寺はセーフティーネットになり得るか」をテーマとしました。
基調講演には、朝日新聞社より磯村健太郎氏をお招きし、貧困や自殺に寄り添う僧侶について、その活動をルポタージュ風にお話いただきました。
午後には、戸澤宗充師、中下大樹師(真宗大谷派)、吉水岳彦師(浄土宗)、平久江剛志師(浄土宗)の4名を講師にお迎えし、「女性の貧困と駆け込み寺」・「貧困と自死」・「ホームレス支援」と、「貧困」を軸に様々な切り口から問題提起を頂きました。
その後、4名の講師それぞれに分科会を担当して頂き(写真)、多様化する「貧困」の現状と、僧侶がどのように寄り添えるかを参加者一丸となって議論しました。
檀信徒研修道場
2月28日(火)
教化センター主催による檀信徒研修道場が朗峰会館で催されました。
本年は2月28日の午後より、池上本門寺で営まれる「東日本大震災一周忌法要」に合わせて開催。
当日は、まず午前中より朗峰会館にて「自我偈」の写経を行い、その後一周忌法要に全員で参列し、写経を納経しました。
大震災の犠牲者への供養ということで、一字一字心をこめて写経に取り組む参加者の姿が印象的でした。
日青会「被災地慰霊行脚」
3月11日(日)
去る、平成24年3月11日、12日、東京南部日蓮宗青年会主体の行脚に参加させて頂き、石巻久円寺様の一周忌法要に参列後に行脚を行いました。12日には宮城日青会が一周忌の慰霊行脚を行うということで、東京南部日青会も参加させて頂く形で慰霊行脚を行いました。
1日目は久円寺様を出発し、石巻市周辺を行脚。2日目は宮城県内の各所を車で移動しながらの行脚で、七里ケ浜。立正結社跡地・名取市閖上、日和山富士主姫神社・岩沼市、観音教会跡地の各所で行脚をさせて頂きました。大津波を起こしたとは思えない程の穏やかな海を背に、震災前の町並みが想像できないくらいの更地の町を眺め、震災の規模の大きさを改めて実感させられました。又、道行く人や車を運転している人。他宗のご住職様もご夫婦で行脚隊に対し合掌や一礼をしてくださる姿を見て、現地の人々の供養に対する気持ちの深さを感じました。
一年という月日の中で日青会員各々が様々な形で震災と関わってきましたが、いま一度、物質的、精神的に復興に向けて「青年僧として何ができるのか」という事を自身に問いかけながら、これからも長い時間をかけて震災と向き合って行かなければならないと、想いを新たにさせられる行脚となりました。
(中里勝雄)
日青会「子供の集い」
3月28日(水)
南部日青会では、毎年春と夏の2回、「子供の集い」を行っています。今年の春は約35名の参加者とともに、横浜方面に出かけました。
午前中には、横浜洋光台の「はまぎん子供宇宙科学館」を見学、午後からは八景島の海岸に隣接する、「海の公園」で凧揚げをしました。
凧は一人一人が自作。ビニールに絵を描き、骨と組み合わせます。完成後は班ごとに練凧にして、海岸で凧揚げ大会をしました。 風を奇麗に受けて空高く浮かぶ班や、くるくる回転してあまり浮かばない班など、その滞空模様は三者三様で、大いに盛り上がりました。
(田村完浩)
日蓮宗年番「麻布仏教会灌仏会」
4月8日(日)
お釈迦様のご誕生である4月8日(日)に、麻布仏教会主催日蓮宗年番の灌仏会が午後2時より行われました。
六本木ヒルズエントランスから麻布十番商店街パティオ広場まで、雅楽の演奏の中、150名の天童子が稚児行列をくみパティオ特設会場にて長幸寺御山主 長亮行上人を導師に迎え、子供たちの健やかな成長を祈る祈願法要が執り行われました。
法要の最中、誕生仏に真剣なまなざしで甘茶を注ぐ子供たちの姿が垣間見えました。
(小林顕秀)
布教師会「法華経講座」
4月19日(木)
布教師会主催の公開講座「法華経に聞く」が朗子会館で開催されました。
講師に妙安寺御山主 市川智康師を迎え年間を通し6回おこなわれますが、今回が第1回目となります。
この講座のサブタイトルを「率直な心で法華経を読み、法華経が語りかけてくる声に耳をを傾けると、日常のすべてが法華経であることに気づく。市川智康師と共に法華経二十八品を味わってみませんか」と働きかけた結果、他管区・他宗派教師、一般檀信徒50名程が講義に参加しました。
市川智康上人は「法華経を呼んでその目で味わって頂きたい。現在のひと達が紀元前にできた法華経をどう解釈するか考えて頂きたい。」と語りました。
(小林顕秀)
東京南部「いのりの日」 バザー&フリーマーケット
5月3日(木)
今年は前日から降り続く大雨のため、例年に比べ出店の数は減り、客足も少なめでした。
開会に先立ち、石井隆康宗務所長を導師とし、犠牲者の冥福と被災地の早期復興をお祈りしました。
今回は被災地支援の一環として、被災地で活動する「岩手県産」、「遠野まごころネット」、「宮城ふるさとプラザ」、「いわきいきいき食彩館」の4団体を招き、それぞれ物産展を出店して頂きました。
あいにくの天気でしたが、バザーの売り子を担当する青年僧は声を張り、暖かい食事で体を温めようとする人々で飲食店は賑わい、会場は和気あいあいとした雰囲気でした。
帰山奉告式
「第再行」富田泰陽師 2月14日
富田師は帰山奉告文の中で、「再行は初行の懈怠心を除く修羅の行でありました」と、14年振りとなる今回の行を振り返り、謝辞では「自分だけの行には非ず、大勢の僧侶と一緒に行をしているということ、それを感じられたことが宝です」と、念願であった再行を終えた今の想いを述べて結びました。
「第再行」狩野豊明師 2月26日
水行では厳しい寒さの中、同行僧七人と氷を入れた水で身を清めた狩野師は謝辞の中で、「これまで以上に自坊や地元の発展のため、一生骨を埋める覚悟で頑張っていきます」と決意を述べ、堂内は大きな拍手で包まれました。
「第初行」小山光祐師 2月13日
小山氏は「百日間行きをさせていただいて学んだことは、決して自分一人の行ではなく、共に励んだ皆さんのおかげであるということ。また、つらい行の中で自分は人の優しさを感じることができ、ちょっとした優しさが人を救うんだなと感じることができました」と謝辞と共に、感謝の意を述べました。
「第初行」高倉章壽
高倉師は。「本当に多くの方にお力を頂き、支えられて、なんとか百日間を終えることが出来たと思っております。これから皆様に頂いた御恩をしっかりと返せるように日々精進して参りたいと思います」と、時折、言葉を詰まらせながらも、感謝と決意を述べました、
『Nanbu』第4号は今秋(平成24年)発刊予定です。
編集後記
合掌 とうとう所報も第3号となりました。今回は各会の掲載記事が多く載っておりますが御自坊の行事でNanbuに載せたい行事がございましたら遠慮なくご一報頂きたく存じます。宜しくお願い致します。再拝
(小林顕秀)
第3号の発刊が遅れましたことを、心よりお詫び申し上げます。その一方、発刊が遅れたことで記事の掲載数も増え、賑やかな紙面になりました。次号はなるべく早く出せるように頑張ります。
(古川良啓)
Nanbu 第3号
平成24年7月発行