〜 日青会からの報告 〜
第三十一回子供の集い
開催日: 2014年07月28日
【東京南】七月二十八日から二泊三日の日程で、東京都南部日蓮宗青年会(罍慈恭会長)主催、「第三十一回子供の集い」が身延山武井坊(小松浄慎住職)で開催され、三十八名の子供達が参加した。
今回は「伝える」ことをテーマに、スタッフ側から子供に伝えるだけでなく、子供達自身が人に伝える喜びを体験してもらうことを主眼に日程を組んだ。
その一つとして、初日の夕食後、家族へ感謝を伝えるための手紙を書いた。日蓮聖人がご両親を追慕された思親閣の由来を話すと、子供達はそれぞれの思いを一生懸命に手紙に込めていた。翌朝は、手紙をリュックに入れ、実際に思親閣を歩いて登詣。御宝前に手紙を供えて開帳を受けた。
山場は、最終日の身延山病院付属の老人ホーム「ケアハウスみのぶ」での法要。子供達が主体となり、年長の参加者が手紙を朗読した後、入居者の健康を祈願した。法要後、「元気でいてください」と言葉を添えながら、子供達が手作りのお守りを入居者の方々に手渡すと、会場は暖かい拍手に包まれた。
この日に向けて、入堂や数珠の持ち方、読経を連日練習したが、一つ一つの所作やその意味を説明すると、子供達なりに理解して、真剣に取り組んでいた姿が印象的だった。
その他、初日には「清水国明の森と湖の楽園」でバーベキュー、二日目には武井坊の境内にて手作りの流し素麺や花火で盛り上がった。法要を終えた最終日の午後は、富士山の裾野の「ぐりんぱ」においてアスレチックなどに興じた。深緑の自然の中、レクリエーションも盛り沢山の日程に子供達は満足した様子だった。
閉会式では、スタッフと記念写真を撮る子供の姿も多く、「また来年も参加したい」と笑顔で家路につく姿を見て、スタッフに安堵の笑みが生まれた。
(古河通信員)