〜 修法師会からの報告 〜
大荒行堂 入行会
開催日: 2014年11月01日
寒き雨の降る11月1日(土)、日蓮宗に伝わる祈祷法の伝授を受けるため、僧侶が
寒中百日間の苦修錬行を行う平成26年度日蓮宗加行所が千葉県市川市大本山中山
法華経寺に開設された。
境内には早朝から師僧や寺族、檀信徒と声をかわす入行僧の姿。
加行僧の表情からは、荒行成満への強い思い、そして決意を感じ取ることができた。
午前9時30分、加行僧から漂う緊張感、熱意が最高潮に達した中、法華経寺祖師堂にて入行会が始まり、寺族、檀信徒の不安な気持ちを打ち消すかのように大音声で読経を続けた。
- 午後1時30分、本来ならば全行僧で行列するが雨天の為、伝師部・各行代表の上人のみで山内修法縁故の各所を廻った。
午後3時近く、雨が一段と厳しく降りしきる中、平成26年度正伝師である工藤尭幸伝師を筆頭とする加行僧144名は御題目「南無妙法蓮華経」を唱え、俗世間とのつながりを断じる結界とされる『瑞門』へと向かった。 - 『瑞門』の近くでは、修行前の最後の姿を目に焼き付けようとする多くの寺族、檀信徒が加行僧を見送る。
- 「しっかりな!」「がんばってきてください!」と祈るような表情で手を合わせながら声をかける寺族、檀信徒の姿を見た加行僧は、感情を抑え切れず熱い涙を流しながらお題目を唱え『瑞門』を潜っていった。皆の無事の成満をお祈り致します。
私たち東京都南部管内からは第再行 池上厳定院住職・羽田鳳秀上人、第再行 赤坂圓通寺修徒・中里勝雄上人の2名が入行された。