〜 お坊さんコラム 〜
人前で法話をした時に、自分の言いたいことが上手く伝えられず、歯がゆい思いをすることがしばしばあります。そんな折、
外見を磨くのと同じ感覚で日本語力も磨くべきではないか
という一文に出会い、ハッとさせられました。
齋藤孝さんの『日本語の技法』(東洋経済新報社、2013年)の冒頭の一文です。
普段私たちは、外へ出かける時にはみっともない格好で人前に出ないよう、TPO(時と所と場合)にあわせて身だしなみに気を配ります。それと同様に、母国語たる日本語にも気を遣い、鍛錬を心がけましょうとの意です。
著者は、自分の意思を正確に伝え、相手の主張や言葉の裏にある感情を的確に理解するためには、きちんとした文章の読み書きが必要であり、活字を通して豊富な語彙を身につけることが不可欠であると指摘しています。
自分は果たしてどれほど日本語を正しく読み書きし、話すことができているか。身だしなみを整えるように、日本語にも磨きをかけていきたいと思います。 人の心に響くような法話が出来ることを目指して。
古河良啓
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