
〜 お坊さんコラム 〜
「日々のくらしのなかで」
まもなくお盆をお迎えする季節となります。
ご先祖様が代々守り、伝えてこられた心の行事、お盆の迎え火、送り火、提灯、灯篭流し、精霊棚、お施餓鬼等、精霊の大切なご供養です。私たちは『供養』をとても大事にしています。
『供養』といえば、人が共に羊を食べると書きます。古くを訪ねれば、一頭の羊をみんなで分けあって食べて身体を養い、毛皮などは家にも衣類にもしました。
ひつじは群れをなして争わず静かに暮らすそうです。羊の字は善いや広いの意味があります。古代から大切な栄養食であり「羊+食」は養という漢字、やさしく大きな羊は美しいという漢字。善、幸、様、義、祥、鮮、達などたくさん良い字があります。
私たちも一頭の羊を分けられるような大きな心で、お互い様という助け合いの心を持ち、ご先祖様や縁深き故人のやすらぎを祈るとともに、自らを省みて感謝と報恩のゆったりとした日々を送りたいものです。
戸田周孝
その他のお坊さんコラム












大田区本成院修徒 下島上人のコラム。