私が不意に合掌するのは、相手に対して「懇願」する時だと思う。
例えば、体育がある日に体育着を忘れてしまい他のクラスに借りに行ったときに「洗たくして返すから貸してください」と懇願したことがある。その時、友達は笑顔で貸してくれた。そのおかげで私はその日、見学をせずに体育の授業に参加することができた。
このように、私は心から懇願するときにふと合掌をしていることが多々ある。きっとそれは、私の心の奥で無意識に相手へ敬意を向けていることの表れだと思う。
人に頼み事をするということは、相手の協力を得るということだから、つまりそれは相手を信用し、共に相手にも信用してもらうという心のキャッチボールなのだ。
だからこそ私は、「自分を信用してください」という言葉の代わりに無意識に合掌をしているのだと思う。
by:MN