原子力は、まだ人間によって制御されていない。
数百万年前に、火を制御し得た我々は嫌というほど、火の恐ろしさを思い知った。
その因で、現世『縁』がとりあえずある。-因縁―
火の制御は正確には「自然破壊の第一歩」に他ならない。
牧畜、農業、乱獲漁業、養殖、火薬、医療、一夫一婦制、遺伝子操作……Atom…。
と、どまることを知らない自然の客観視という幻想の連鎖…
でも、人間は厳然と自然の一部なのだ。
こういう仕儀から予想し易いベクトルは、原子力の制御完遂だ。
更なる自然節理からの逸脱…。
まあ、太陽が消滅する55億年後は必ずやってくる。
ここまで人間だけが自然から逸脱すれば、太陽との心中は確実に叶わない。
人間は…。
戦後の我が国民の多くは、『わたくし』と『おおやけ』の内、後者をば、どこかに忘れてきてしまった…。
個人主義だけが幅を利かせる不均衡な世間が醸成されたのです…。
これは、本来の日本ではないので、いたずらに恥じたりせず、他人が喜ぶことを考えて行動の選択ができる人を少しでも増やす(己も当然)様、今日努めれば必ず治る社会的病に過ぎないのです…。
by M.K