刊行物

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所報発刊にむけて

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合掌 日頃より管内各聖・各位の絶大なる御理解と御協力に依り南部宗務所も、諸行事等の運営も円滑に遂行させて頂いております事、心より感謝申し上げます。
 不肖、宗務所を御預かりをして三期となりますが、その間全ての組寺の皆様に、宗務所スタッフとして参画を得、広く管内より素晴らしい叡智を結集し、その活動は宗門内外からも高く評価を得ております。
 その管内に於ける、出来事、情報等を管内の皆様方に直接的に御伝えすべく『所報』の発行を願い、今年度より予算化をし、担当者を選任致し、積極的に取り組む事になりました。「皆様方に親しみをもって御覧頂けるものを・・・」の思いを込めて御届け申し上げます。
 身近かな処に有った事、管内に伝え度い事等々、気軽に情報を頂ければ幸甚です。
 又、二名の若き担当者の活躍に期待し、管内の良き「所報」に育てて下さいます様、衷心より御願い申し上げ、発刊に添える次第であります。

再拝

いのりの日

当日は曇り空でしたが、およそ数千人の人が来場し、出店のカレーが昼過ぎには完売するほどの賑わいでした。

東京都南部宗務所主催による「チャリティーバザー&フリーマーケット」が、五月三日池上本門寺の朗峰会館駐車場において開催されました。
 今回は三月に発生した東日本大震災の「被災地救援」を開催趣旨として、バザーの収益やフリーマーケットの出店料の中から、およそ一七〇万円が、「あしなが東日本大地震・津波遺児募金」へ寄付されました。さらに被災地支援の一環として、福島県で活動する「いわきいきいき食彩館委員会 スカイストア」による物産品店も出店し、福島県産の野菜や果物が売られ完売の運びとなりました。
 東日本大震災の発生時刻の午後二時四十六分には、南部宗務所石井隆康所長の発声のもと、会場の人々とともにお題目を三唱し、被災で亡くなられた方の冥福と、被災地の早期復興を祈念しました。

被災地住職のご法話行脚

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生々しい被災地の状況をお話して頂きました。
(写真は加藤錬栄師)

被災地の教師に施餓鬼会の法話をお願いしようと、七月上旬から八月下旬まで、東京四管区の約四〇ヶ寺を被災地の三名の教師(石巻市法音寺住職谷川正明師・気仙沼市法玄寺住職駒林泰玄師・七ヶ浜町立正結社教導加藤錬栄師)が巡回。東京南部でも十五ヶ寺で法話をいただきました。 加藤錬栄師は多くの支援に感謝を述べ「町の復興も大切ですが、みんなで助け合う心の復興無くしては真の復興はありません」と熱く語っていました。

■ご法話を実施した 管内寺院(巡回順)
  永寿院     本光寺
  妙雲寺     本立寺
  大坊本行寺   円真寺
  安立院     長運寺
  養源寺     承教寺
  摩耶寺     薬王寺
  西之院     常圓寺
  安詳寺

 

子供の集い

子供達は毎晩の唱題行や朝勤も真面目に励み、青年会会員がお化けに扮した肝試しでは、悲鳴がこだました。

子供達は毎晩の唱題行や朝勤も真面目に励み、青年会会員がお化けに扮した肝試しでは、悲鳴がこだました。

第二十八回「子供の集い」(東京南部青年会主催)が、七月二十六日から二泊三日の日程で、千葉県の大本山清澄寺で行われました。参加者は小学校一年生から中学校一年生までの三十五名。
 初日は物作りを行い、子供たちは三日間の食事で使う自分のお箸や、竹筒の水鉄砲作りに取り組みました。二日目は近隣の麻綿原へハイキングに行き、帰りは青年会会員が道に隠して設置したクイズを探し、わいわい解きながら清澄寺へ戻りました。
 最終日は天候が悪かったため、当初予定していた「船橋アンデルセン公園」での屋外レクリエーションから、市川の「現代産業科学館」での屋内体験学習に変更になりました。
 三日間とも天候に恵まれませんでしたが、子供たちは帰り際には元気な声で「先生、また来年!」と満面の笑顔で帰っていきました。

お寺でコンサート

写真左からannie(ギター)、john(フィドル)、 山崎 明(テナーサックス)、tosi(バウロン)。

写真左からannie(ギター)、john(フィドル)、
山崎 明(テナーサックス)、tosi(バウロン)。

品川区清光寺(吉塚誠慈住職)に於いて七月三十一日に、「John John Festival」によるコンサートが開催され、檀信徒や近隣住民が多数参加しました。コンサートは昨年に続き第二回目。
 「John John Festival」は、アイルランド音楽を専門とする、フィドル(ヴァイオリン)、ギター、バウロン(アイルランドの太鼓)から成る三人組。今回はサックス奏者もゲストに加わり、四人で演奏して下さいました。  当日は、はじめに東日本大震災物故者追善の法要が吉塚住職導師のもと巌修され、続いて演奏が始まりました。
 コンサートでは、アイルランド独特の早いテンポの曲や、ゆっくりとしたバラードが演奏され、聴衆を魅了しました。初めての参加者は、「お寺でコンサートを聴くのは初めて。また聴きに来たい」と満足した様子でした。

平和祈念行脚

炎天下の中、世界平和を祈念しながら行脚に励む日青会員と日本山の僧侶。

炎天下の中、世界平和を祈念しながら行脚に励む日青会員と日本山の僧侶。

終戦記念日である八月十五日に、東京都南部青年会主催の下、世界平和祈念唱題行脚が行われました。参加者は日蓮宗僧侶、檀信徒及び日本山妙本寺僧侶、信徒併せて四十名程。
 毎年八月十五日には東京の「千鳥ヶ淵戦没者墓苑」において、日蓮宗主催の戦没者追善法要が営まれますが、南部青年会では、同法要に出座した後、千鳥ヶ淵から大本山池上本門寺まで平和祈念行脚を行っています。本年は、三十五度を超す猛暑のため、熱中症の不安もあることから、途中の五反田本立寺までの行脚となり、参加者からは「もう少し歩きたい」という声もあがりました。
 その後、車で池上本門寺に移動し、大堂前にて青年会会長池田真一上人(正覚寺副住職)導師の下、戦没者と東日本大震災物故者の追善回向を行いました。

編集後記

南部管内各聖のご協力を得まして、宗務所報「Nanbu」が刊行されることとなりました。今後とも、宗務所からのお知らせや、皆さまの寺院でのイベント等様々な内容の記事を綴っていきたく存じます。(小林顕秀)

読みやすい誌面作り、文字組みを心がけていきます。「Nanbu」についてのご意見、ご要望等がございましたら、気兼ねなくお知らせ頂きます様、よろしくお願い申し上げます。(古河良啓)

Nanbu

 創刊号  平成23年9月 発行