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日青会「第二十九回子供の集い」

7月30日〜8月1日

2日目の「サンメドウズ清里」にて。冬場はスキー場なので、リフトに乗って頂上まで登りました。

2日目の「サンメドウズ清里」にて。冬場はスキー場なので、リフトに乗って頂上まで登りました。

第二十九回「子供の集い」が、東京南部日蓮宗青年会主催のもと、七月三十日から二泊三日の日程で、行われました。開催地は山梨県の「美し森ファーム」で、小学一年生から中学二年生までの四十二名が参加。
 毎朝の勤行や唱題行を行いながら、初日は清里の「小須田牧場」で、馬のブラシがけや厩舎の掃除、更には乗馬体験をしました。
 二日目は「サンメドウズ清里」へハイキング。美し森ファームに戻って、流し素麺、スイカ割り、夕食は飯盒炊さんでカレー作りを行いました。皆で一所懸命に作ったカレーを子供達はおいしそうに頬張っていました。

キャンプファイヤーの様子。スタンツという出し物を各班がそれぞれ考え、順番に披露しました。

キャンプファイヤーの様子。スタンツという出し物を各班がそれぞれ考え、順番に披露しました。

 二日目は「サンメドウズ清里」へハイキング。美し森ファームに戻って、流し素麺、スイカ割り、夕食は飯盒炊さんでカレー作りを行いました。皆で一所懸命に作ったカレーを子供達はおいしそうに頬張っていました。
 夜には炎を囲みキャンプファイヤー。各班が、思い思いの出し物や歌を歌い大いに盛り上がりました。
 最終日は白州の「尾白の森名水公園べるが」で川遊び。澄みきった川で楽しむ子供達の姿がありました。
 今回は寺院で行うものとは趣向の異なるものであったが、子供達の笑顔があちらこちらで見られる充実した子供の集いとなりました。

教師研修旅行

9月4日〜5日

学芸員の説明を受ける研修参加者たち。

学芸員の説明を受ける研修参加者たち。

九月四日から一泊二日で毎年恒例の教師研修旅行が行われました。今年は伊東方面への旅行となりました。
 一日目はまず伊東郷土資料館に行き火山活動で出来た伊豆半島の成り立ちを説明頂きました。その後、郷土館学芸員 金子浩之氏の引率で道々の説明を受けながら日蓮聖人が伊豆流罪の際に海の上に置き去りにされた俎岩を二ヵ所まわり(二つの伝承が伝わっている)蓮着寺に参詣させて頂きました。

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 二日目は午前中に伊東の妙隆寺にお参りさせて頂き、境内にある江戸城築城の折に石垣として使われる予定であった大きな石(伊東は江戸城石垣の石切場であった)を見せて頂きました。それから天城峠まで移動し、大田区大森一華結社教導 戸澤宗充上人が主宰する女性の駆け込み寺「サンガ天城」を見学させて頂きました。
 サンガ天城は家族のDVに耐えきれず駆け込んできた女性や、アルコール依存症に苦しむ女性など、救いを求める女性たちが共同生活をし、法華経の教えを通じて社会復帰を目指す施設です。御宝前に法味言上の後、そこで生活する女性達の壮絶な体験談とサンガ天城に来てどんなに救われたかをお話して頂きました。
 その後女性たちと一緒に手作りの昼食を食べ懇親を深めました。すでに百人を越える女性がサンガ天城を巣立って行かれているそうです。ただただ戸澤上人のバイタリティーに驚かされるとともに、まさに衆生救済の道場であると感じ入りました。帰りの際は、戸澤上人と女性たち全員が我々のバスを温かく送って下さいました。
 大変有意義な研修旅行となりました。

「福島だより 被災地の現実」

10月1日(月)


朗子会館にて。この「福島だより 被災地の現実」は、教化センター・社会活動部会の主催で行いました。

朗子会館にて。この「福島だより 被災地の現実」は、教化センター・社会活動部会の主催で行いました。

十月一日夕方、福島原発から3.1㎞に位置する福島県双葉町妙勝寺副住職 瀬戸隆寿上人のお話を伺いました。
 震災直後から時系列を追って報告される事実は、ほとんど報道されていないことばかり。当事者がいかに取り残されているかを実感させられました。
 福島原発事故で日本や世界が滅びなかったのは、神仏の警告の第一波と受け止めるべき。これから来るかもしれない第二波に飲み込まれないために、「仏の心」で必要以上のエネルギーを消費をしないで済むよう価値観を変えていくことが重要だろうと話し合いました。
 国や宗門の支援の在り方についてもじっくり考えていく必要性を感じました。今後、福島に関して何らかの活動を展開していきたいと考えています。

修法師会研修会「円頓章を読む」

11月7日(水)

去る十一月七日、東京南部修法師会(吉塚誠滋会長)は池上会館にて「円頓章を読む」と題した研修会を開催しました。
 講師に日比宣俊上人(神奈川県 樹源寺住職)をお迎えし、『円頓章』を解説して頂きました。題材が、日蓮教学上切り離せない『摩訶止観』であり、修法の際にも用いられる「円頓章」の講義という事で、石井隆康所長をはじめ管内外教師の多数のご参加を頂きました。
『摩訶止観』の説明に『摩訶止観輔行伝弘決』を資料として内容を部分ごとに丁寧に解説して頂く形で講義は行われ、「内容が深すぎて時間内で説明しきれるか分からない。」と始まった三時間の講義も、語句説明も交えながらの解り易い解説に、参加者一同『円頓章』の理解が深まり、「行学二道」の実践においてとても有意義な研修会となりました。


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社活「キャンプ・炊出し研修」

11月14日〜15日


まずはテントの設営から。今回のキャンプ研修では、東京東部の防災部長も参加いただき、研修などを通して交流を深めていきたいと言っていただきました。

まずはテントの設営から。今回のキャンプ研修では、東京東部の防災部長も参加いただき、研修などを通して交流を深めていきたいと言っていただきました。

東京都南部社会活動部会主催の「キャンプ・炊き出し研修」が十一月十四日から一泊二日で、江東区立若洲公園キャンプ場で行われました。参加者は部会員と部会員の家族、東京都東部宗務所防災部部長を含めた十八名。
 社会活動部会では、被災地の支援や首都圏直下型地震に備えて日々活動しており、その一環として「キャンプ・炊き出し研修」を行っています。
 まずテントの設営から研修開始です。最近のテントは経験者からすれば簡単に立てられますが、未経験者にはなかなか難しく、悪戦苦闘しながら何とか立てることが出来ました。炊き出しでは、カレーと飯盒炊さん。カレーはガスボンベを使いましたが、飯盒は薪を使って炊き、出来上がったものは美味しくいただきました。


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 その後、片付けをしてテントでの宿泊。当日の夜は風が強く、気温も低く寒い中で寝袋を使っての宿泊で、普段布団で心地よく寝ているのがどれだけ有り難いかということが身に染みて分かる体験でした。翌日に撤収作業をして無事に研修を終えることが出来ました。

日青会「一日読誦会」

11月29日(水)


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十一月二十九日、東京都港区正伝寺において東京都南部日蓮宗青年会会員十三名参加の、一日読誦会が開催されました。普段、一日中お経だけを読み続けることはそうありません。そうした中で、せめて一年の間に一日だけでも、と思ったのが始まりだそうです。
 青年会員は午前八時半に集まり、九時になると一回目の水行が始まりました。大きな声で水行肝文を唱え、桶で水を汲み力強く身体にかけます。自分自身の心と身体を清浄にするために水をかけ続けました。


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 それが終わると、身体を拭くのもそこそこに御堂の中へと入ります。九時半に正伝寺住職、田村完浩上人導師のもと一日読誦会が開式されました。午後十二時になると二回目の水行です。この時は水行と読経で半分ずつに分かれ交代で行いました。お堂の外では水行肝文を唱える声と水をかぶる音、御堂の中ではお経を読む声と木鉦の音が響き渡ります。
 その後も、三時・六時と同じように水行を行い、その間にはお経を読み続けました。
 最後に南部青年会井上会長のご挨拶にて閉会となりました。

 

『Nanbu』第5号は来春発刊予定です。

編集後記
南部宗務所各会関係各位のご協力のもと、所報『Nanbu』第4号が刊行できました。来年もまた各会、各ご寺院のイベント等を掲載していきたいと思います。明年も宜しくお願い致します。良いお年をお迎え下さい。(小林顕秀)
今号も色々な方に記事や写真のご協力を頂きました。ご芳名をここに記載させて頂き、心より御礼申し上げます。(古河良啓)

Nanbu 第4号
平成24年12月発行